001:マトウダイ(的鯛・馬頭鯛)
2022.12.1
魚の王様と呼ばれ“寿”の代名詞である鯛は私たちの食文化の中でも身近なお魚の1つです。一概に鯛といっても沢山の種類がありますが、私たちが良く目にするのは「マダイ」と呼ばれる種類の鯛。今回は、お寿司屋さんではなかなか見かける機会の少ない「とある鯛」を紹介します。
見た目は面白く味は美味い!マトウダイ
関東では的鯛・関西では馬頭鯛という漢字で知られるマトウダイ。マトウダイ目マトウダイ科マトウダイ属に属する魚で、マダイとは種別がまた違うタイ。平たい楕円のような体形と身体の黒い斑点が特徴的です。斑点を的に例えて「的鯛」、口を開けたときの顔が馬の頭に見えるから「馬頭鯛」と呼ばれています。
流通量がそこまで多くないので、見たことがないという人もいるかもしれませんが、フランス等、ヨーロッパでは人気の魚。海外ではムニエルなどで食べられることが多いです。
日本では、北海道から九州南岸までの全国沿岸、東シナ海大陸棚域に生息しており、 成魚でおよそ30~40cm、最大で約50cmにもなるお魚です。
上質なコクと甘みは生食でより絶品に
マトウダイは新鮮かつ丁寧に仕立てることで、お刺身でも美味しく味わえます。
身はコクと甘みがある上質な白身で、しっとりかつプリッとした食感が特長。昆布〆と相性が良く、寝かせることで旨味が増しより濃厚な甘みを感じられる逸品に。
ヒラメにも匹敵するというお魚ファンもいるほどです。
特に新鮮なマトウダイは肝まで食べることができるので、肝醤油で食べても美味しくいただけます。
「カワハギにも劣らない!」といわれる絶品のマトウダイ。旬は3~12月ごろ。見た目はちょっと変わっていますが、とても美味しい高級魚として扱われています。
「まどい鮨 優」が創る珍魚が主役の鮨
まどい鮨 優では、市場ではなかなかお目にかかれない「珍魚」を積極的に使った鮨をメインにご提供しております。
美味しく食べるために1つずつ丁寧に下処理を行い、素材の旨味が最大限にいただけるよう創意工夫。
鮨は一貫ずつお出しさせていただくので、多彩な珍魚との出会いをお楽しみくださいませ。